Young Carerヤングケアラー・若者ケアラーとは

ヤングケアラー・若者ケアラーとは

家族のケアを担う
子どもたち
ヤングケアラー

「ケアを要する家族がいるため、家族のケア(家事、介護、子どもの世話、通訳、感情的サポート等)を行ってる子どもたち」のことを言います。ケアが必要な家族とは、幼い、高齢である、病気や障がい等がある、日本語を第一言語としていない等様々です。また、子どもがしているケアの内容も、いわゆる身体的な介護だけではなく、家事やきょうだいの面倒なども入り、お世話全般のことを指しています。

家族のケアを担う子どもたちヤングケアラー

若者ケアラーとは

ヤングケアラーは「18歳未満」とされることがありますが、「18歳以上」(20代、30代)の若者でケアを担うこともあります。近年、彼らは「若者ケアラー」と呼ばれています。 若者であれば、ケアを担っていても平気というわけではありません。特に、進学、就職、結婚等、大事な時期にケアが重なることは、人生に大きな影響を及ぼします。

  • 高齢の家族の話し相手

    高齢の家族の話し相手

  • 日常生活の介護、手伝い

    日常生活の介護、手伝い

  • 外出の手伝いをしている

    外出の手伝いをしている

  • 精神的に不安定な親を支えている、グチを聞いている

    精神的に不安定な親を支えている、グチを聞いている 精神的に不安定な親を支えている、グチを聞いている

  • 病院に付き添っている

    病院に付き添っている

  • 家事をしている

    家事をしている

  • 年下のきょうだいの面倒をみている

    年下のきょうだいの面倒をみている 年下のきょうだいの面倒をみている

  • 障がいや病気を有するきょうだいの見守り・お世話をする

    障がいや病気を有するきょうだいの見守り・お世話をする 障がいや病気を有するきょうだいの見守り・お世話をする

  • 家族の通訳をする

    家族の通訳をする

その他にもこんな影響を及ぼします。

  • 日常生活の介護、手伝い
  • 精神的に不安定な親を支えている、グチを聞いている
  • 病院に付き添っている
  • 年下のきょうだいの面倒をみている
  • 障がいや病気を有するきょうだいの見守り・お世話をする
  • 家族の通訳をする

大切なのは、
まず知ることから
ヤングケアラー・
若者ケアラーの現状

国は2020年度に中学生、高校生を対象に、2021年度は小学生と大学生を対象に全国調査を実施しています。
その結果、すべての年代にヤングケアラー、若者ケアラーがいて、おおむね17人~20人に1人がヤングケアラー・若者ケアラーの可能性があることがわかってきました。
これはクラスに1人~2人はヤングケアラー・若者ケアラーがいるということになります。

ヤングケアラーの存在割合

  • 小学6年生

    6.5%

  • 中学2年生

    5.7%

  • 高校2年生

    4.1%

  • 大学3年生

    6.2%

ヤングケアラー・若者ケアラーが
抱える問題

子どもや若者がしている家族の”ケア”は
「昔からよくあること」と思うかも知れません。
しかし、日々、ケアを担うことによる影響は様々なところに現れてきます。

  • 遅刻してしまう
    家で勉強できない

    遅刻・欠席、忘れ物、授業中の居眠り、成績不振等、学校生活に影響が出ます。先生に注意されても、自分の状況をうまく説明できないため、「ダメな生徒」と誤解されることも少なくありません。

  • 心身の健康を
    損なう

    情緒不安定、摂食障がい、原因不明の体調不良等、様々ですが、健康状態が思わしくないことは国の調査でも指摘されています。ケアが終わっても不調は続くことが多いです。

  • 友人関係が
    うまくいかない

    友達と話が合わない、急いで家に帰るので、友達の誘いをいつも断る、そもそも学校に行かないため深い仲の友だちができない等、友人関係での悩みを抱え、孤立することが少なくありません。

ヤングケアラー・若者ケアラーの
価値と誇り Pride

ヤングケアラー・若者ケアラーたちは様々な困難や悩みを抱えることもありますが、
懸命に歩んだからこそ得られた「価値」「誇り」もあります。

そこには家族との絆や深い愛情があったり、ケアの経験の中で、家事や育児、介護等のスキル、他の人を思いやる心、障がいや疾病に対する理解等、様々なことを身につけています。

これらはすべて、その当人だからこそ得られたヤングケアラー・若者ケアラーの価値であり、誇りです。

ヤングケアラー・若者ケアラーの困難や悩みを理解するだけでなく、
彼らが得た知識や経験に価値を見出そうとする姿勢が、社会に求められています。

ヤングケアラー・若者ケアラーたち

まずは、わかりあえる仲間と
安心できる場が必要です

「暗闇の中をたった一人で歩いているような感覚だった」
「ケアは好きだけど、唯一つらかったのは誰にも話せなかったたこと」
「救ってほしいとは思わない。ただわかってほしい」

このような思いをよくヤングケアラー・若者ケアラーたちから聞きます。

周りに理解してもらえない経験が重なり、誰にも気持ちを話せなくなっていることがあります。

まずはヤングケアラー・若者ケアラーが安心して自分や家族のことを話せる場、同じような立場の人、わかってくれる人との出会いが必要です。


ふうせんの会では、
ヤングケアラー
若者ケアラーを
ひとりにしない活動を
しています

ふうせんの会では、様々な事業を通じて、安心してつながれる居場所をつくり、
ヤングケアラー・若者ケアラーをひとりにしない活動を行っています。

活動を知る